ねこふんじゃった資料室
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ねこふんじゃったの作曲家
 
 「ねこふんじゃった」はいつ、誰が作曲したの?また編曲者は誰?
    作曲年代も作者も誰かわかりません。しかし、以下の手がかり情報はあります。
 
「蚤のワルツ」の馬渕さんより - 2006年3月
「蚤のワルツ」の馬渕氏より、以下のような情報をいただきました。
以下引用です。外国の資料の訳も馬渕氏によるものです。

氏はこれらの資料をあげた上で、
「あまた研究してもよく判らなかったのに、
Eric Baumann が調べたら自筆楽譜や録音までポンと出てくるというのは、
どうも話が出来すぎているように感じていました.
だからそれがパロディだという話を読んだとき,私はとても納得できる気がしました.」
とおしゃっています。

○ウィキペディアのドイツ版
「
この曲の作者は不明.時に F.Loh (Ferdinand Loh) の作と言われるが,
それは Eric Baumann の 
"Der Komponist Ferdinand Loh und sein opus magnum:Der Flohwalzer" 
という本に書いてあるパロディである.
」

○ウィキペディアの英語版
「
作曲者は不明.Eric Baumann の本ではこの曲を Ferdinand Loh のものであるとしているが,
それは明らかにジョークである(F.Loh = Floh).
」

○インドの会社のページ
明らかに「猫ふんじゃった」のことである曲の著作権についての質問に答えています.
Eric Baumann に関係する箇所を抜粋すると。。。
「
  面白いことに,ドイツでは Ferdinand Loh という人物が“Flohwalzer”の作
  曲者とされている場合がある.これを真に受けてはいけない! Eric Baumann
  という人物が数年前ある諷刺文を書いた.その中で彼は,この F.Loh がその
  有名な曲を作曲したと述べた.作曲者の名前をよく見なさい.F.Loh = Floh
  = Flea(蚤).運悪く,それは彼がユーモアで他人をかついだだけだというこ
  とが解らなかった人がいて,架空の人物である Ferdinand Loh が
  “Flohwalzer”の作曲者として時々注目される.そしてドイツ以外でさえその
  ように誤解されている場合がある.しかし F.Loh は実在の人物ではない.し
  たがって,この曲がパブリック ドメインであるということに影響を及ぼすも
  のではない.
」
 
 
2006年2月
今までねこふんじゃったの作曲者については、
・後藤田純生氏  :ニコライ・ルビンシュタイン
・桶谷弘美氏   :アントン・ルビンシュタイン
・小原孝氏    :作曲不詳
以上のように、それぞれ出版されていらっしゃる本の中に書いてありました。

2005年になって少し変わってきました。

後藤田氏がお亡くなりになりました。
NHKの元ディレクターで、ねこふんじゃったに関しては、
阪田寛夫氏に歌詞を依頼してみんなの歌で広め、コンサートもして下さった方です。
桶谷弘美さんはただ今、本業のお仕事がお忙しいそうで、ねこは昼寝中だそうです。
そして、小原孝さんは現在ねこふんじゃった演奏では一番売れているピアニストです。
ねこふんじゃった以外にも本格的な演奏もされ、出版本、コンサートで活躍され、
そのファンの数は目を見張るものがあります。
その方が最近出版された本の中に、ご自身はエッセイだけですが、同じ本で
「ねこふんじゃったの作曲者はフェルディナント・ロー」とはっきり書いてありました。
やっと私以外にもF.LOHのワルツと考えてくださる方をみつけ、うれしく思いました。
 
2003年7月
フランスのコンセルバトワールでニコライ・ルビンシュタインの作という人もあると、
作曲家矢代秋雄先生が後藤田純生さんに伝えています。
後藤田さんはNHKみんなの歌で阪田寛夫氏に歌詞を依頼して、全国に広めた方です。
また、桶谷弘美さんはフランスのル・モンド紙のロベール・ギラン夫人より、
アントン・ルビンシュタインと聞いたそうです。
桶谷弘美さんはNHKクイズ日本人の質問箱でねこふんじゃった解説をされた方です。
ニコライかアントンか・・・??
モスクワ音楽院に詳しいバイオリニストの佐藤陽子さんにお聞きした所、
そういう話はぜんぜん聞かないとおっしゃいました。

数年前、シコルスキーの社長とお話する機会がありました。
ねこふんじゃったの本を執筆される方のほとんどの本に登場します。
私にとって英米でチョップスティックとなっているのがどうしても不思議でした。
(日本でチョップスティックはトトトの歌でしたから。)
アメリカよりチョップスティックを取り寄せましたら、やはりトトトの歌でした。
また、マリリン・モンローの出演している映画「七年目の浮気」にもチョップスティックとして紹介されています。
社長に一番聞きたかったことは
「フローワルツ(ねこふんじゃった)を英米ではチョップスティックとしたのは何故か、
根拠となる本をおしえてくれ」でした。
長年ぶつけてみたい質問であり、
大先生たちも苦しんだ(?)であろう疑問に、
社長はあっさりと
「単なる聞き取り調査で、根拠となる本はありません」
「じゃあ、本を出した方をご紹介ください」
「もう亡くなっています」
こう答えられました。
「単なる聞き取り調査で良いのでしたら、こんなにたくさん持っています」
と桶谷弘美さんが、学生、新聞社を使って世界中調べた記録をみせましたら、逆に
「欲しいのでコピーしてください」
と言われまして、お渡ししました。
この会見はピアニストで国立大学の先生が通訳してくださいました。
その時の写真もあります。
不思議なのは同じドイツなのにショット社のことは何もおっしゃらなかった事です。

ショット版に作曲者フェルナンド・ロー(F.LOH)のことを詳しく知りたい人は、
アトランティス出版の本に書いてありますと言う文章がありましたので
アカデミアから取り寄せてみました
その本には「F.LOH WALZER」と書いてありました。
楽譜を見るとフローワルツなのに作曲者としてF.LOHと書いてあるのです。。
初めて活字として文献を見たわけですが、
その内容は、F.LOHが長い間にドット(.)が消え「FLOH WALZER」と伝えられたとあり、
直筆楽譜も添えられていました。。
この本のドイツ語はかなり前ので古文の部類に入るとかで、
普通に独語の翻訳をしている人ではダメで、
外語大で紹介していただいた方にやってもらいました。
いろんな先生にこの話をしてみましたが、今のところ否定的な言葉が多いです。
ただ、ショット社というのは誰に聞いても権威のある会社であり、
エリック・バウマン氏はその本を書くために用いたたくさんの文献を全部きちんと最後に記しています。
また、1896年の蝋管による録音というCDがそのショット版とまるっきり同じです・・・。
 
 この曲は元々「作曲者不明」とされており、逆にロシアやドイツなどいろいろな国の方々の名前が作曲者として上がっています。
 先日、テレビ東京で放映していた”芸術に恋して”と言う番組で、ドイツのショット版の楽譜を使用しての演奏がありました。
 その楽譜にはフェルディナント・ロー(1869〜1972)の作曲と出ていました。これはエリック・バウマンと言う方の説ですが、これがそのまま確定されるかどうかは未定です。
宮本ルミ子 談
 

Q.「ねこふんじゃった」はいつ、誰が作曲したの?また、編曲者は??
Q.世界中で「ねこふんじゃった」という曲名に違いがありますか?
Q.「ねこふんじゃった」の歌詞では、どうしてねこをふんづけたというの?
Q. 世界の言葉で猫はなんというの?
番外Q. 猫ふんじゃった関連の文学作品
番外Q. 猫ふんじゃったの楽譜について
 
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